最近、壁にぶち当たっているようだ。
営業のこと、社内管理のこと。
社員に、「現場でいい点数を!!」を檄を飛ばしても、 結果いい点数をとっても
その後の受注できている工事は比例していない。
ここ最近の入札は世の流れに”乗って”、かなりの低い落札率で推移している。
受注できるのは、県が定める最低価格以下にならず、それ以上の中で価格が一番低い業者。
つまり、基準は価格だけ。
「現場でいい点数を!!」という指示が、自分でも虚しく跳ね返ってくる。
「適当なところでの管理で十分。粗悪でさえなければ、それ以上は無駄」 そんな声なき声が
聞こえてくる感じがする。
確かに、現実の入札制度は、そういう姿勢で十分通用するので、考え方としては極めて合理的である。
国は、品確法を率先して取り組んでいるが、発注ボリュームが多い県、市町村は 対応はそう簡単にはできないだろう。
民間の営業だったら、考えられない感覚だ。
しかし、それが公共事業では通用する。
価格が高止まりする というのが、公共事業が敵視される原因であるが、
私は、 むしろ 価格より もっと別のところに 改善すべき点を見る。
最近の公共事業の落札推移をみていると、よっぽど民間の工事を営業した方が利益を確保
できるように思えてならない。
公共事業においても、私は拘りたい。
たとえ、受注に即座に影響しなくとも。 それは、私の、会社の、経営理念が許さない からだ。
「社会にとって、必要な会社であり続ける」
改めて、経営理念を思い起こした。
価格主義、受注ありき主義が 特に最近、そしてこれからしばらく続きそうだ。
その流れの中で、どれだけ 自分の、自社の拘りを 我慢して持ち続けられるか。
いろんな側面から可能性を模索してみたい。
先日、久し振りにテレビのスイッチをつけてみたら、大リーグで活躍している岩村選手の特集があった。
「苦しんでいるときにこそ、成長がある」
そうなんだろうな・・・。でも、どうやって 行動すればいいんだろう。
そこをブレイクスルーする努力が 成長なんだろうな。
できなければ、 会社は衰退するし、
できれば 会社を そして私自身の器も大きくできるようになるのだろう・・・。
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家に帰りお風呂に入って ぼーと考えた。
そういえば、今月の日経「私の履歴書」は ねむの木学園の宮城まり子さんだ。
宮城さんの名前は、中学生のときに受験勉強しながら聴いていたラジオから、
何かの番組を持ってらしてその存在、活動なりを一応は知っていた。
宮城さんは、結構活躍されていた女優だったとは知らなかった。
今の活動に転機したきっかけを振り返っておられた。
そこには、縁、宿命、天命 言葉は忘れたがこのようなものを感じる、と述懐されている。
私は、今の自分の性格等からして、経営者にはとても向いていないと思う。
まして、土木建設業界などは全くの不向き。
一方、実務者としては、自分でいうのも何だが、結構仕事はできる方ではないかと思う。
分野が事務であれ、技術であれ、実務者としてなら、責任感を感じ、そして持ち前の好奇心も
手伝って、創造的な挑戦を行っていくだろうと思う。
しかし、それでも建設業界で経営をしていた父の下に生まれ、
そしてその部門に進んでいた兄でなく、事務屋をしていていた私が跡を継いだ。
活動する地盤は、公共事業が基幹産業である宮崎県。
これも、縁 なのだろうか。
折しも、業界全体が大転換を図らねばならない時期。
今までの感覚 でない経営、社員誘導を しなければいけない時期。
そうとう 大きな壁を超えないと 乗り切れないと思う。
とにかく、天命と思い、 目の前にあたってくる課題を 自分が現時点の縁で浮かんでくる手法で
対峙して 一つ一つ乗り切っていくしかないのだと思う。