東京にいる前の会社の同期二人から 別々に連絡が入った。
会社の寮の同期が、内示で中近東に行くことになったらしい。
今や、オイルマネーで世界の富を吸収している都市での転勤。
活躍の舞台がセットされたわけで、自分のことのようにうれしい気持ちになったが、
やはり 家族のことを察すると気の毒だ。
先の二人の話だと、 その彼は 「出国する前に、内山に会いたい」と
言ってくれているようだった。
なんとも言えず うれしい。 そして なんとか時間を作って 彼に会いに行きたい。
新興住宅地のカラオケハウスで、夜中に男だけ十数人で歌い明かしたあの頃が
蘇ってきた。