この1週間、仕事のことを一切頭から放棄し・・ と書きたいところだが、
ちょっとした トラブルが現場で発生し、何度か連絡を取り合った。
やはり 中小企業の社長だから 仕方ない のだと 割り切っているが・・・。
この旅行の間 読み上げた1冊の本がある。 500頁余に及ぶもので、禅みたいな、インドの僧侶が書いたような本。
とても 私みたいな凡人には 完全理解は無理ではあるが、
何となく分ったような気がしたところもあった。
どんなことが自分の周りに起こっても それを ”在る” ものとして受け入れる。
じっと その事象を 客観的に見つめてみる。
その事象に学び、そして じっくりと取り組む。
スピードが速いだけではダメで、進みながら、観照しながら、取り組んでいく姿勢。
ちょっとだけ、経営に取り組むスピードを落ち着かせることが大事なのかもしれない。
まだ割り切れるまで勇気が無いが、仮に会社の業績が落ち込んでいったとしても、
それさえも”在る”として受け入れる姿勢を予め持っておくことが必要なのかもしれない 。
今はとにかく、目の前の状況をいかに切り開いていくがで、精一杯の日々。
「自分の求める方向性に周囲が付いてこなかったから、こうなった」と現状否定をするのではなく、
それぞれの環境において、社員のみんなはベストを尽くしているのは事実だから
もし結果的に受注減に陥ったら、それは今までの経営のやり方、進め方が問題があったということ。
自分含めて会社全員でその事実を一緒に受け入れて、
また処遇含めみんなで体制を再構築して再スタートすればいい。
必要なのは、そんな姿勢だろうか。
話は変わるが、意外に今回の海外はコミュニケーションがスムーズだった。
やりとりで困るようなことが無かった。
付け焼刃で 聞き流すだけの英会話(いわゆるスピードラーニング)をここ2週間聴いていたのが効果あったかな?
欲を言えば、もっと冗談を言い合えるくらいに、流暢に話ができるくらいのスキルは欲しいところだが。
もっとも、コミュニケーションは流暢な会話が全てではなさそうである。
というのも、航空会社のクルーとの飲物や食事のやりとりで、妙に気が合い、 帰り際にプレゼントをもらったりした。
対して言葉の会話は交わしてない。 しかし、そのクルーが「You are so nice man!!」と笑顔で一言 。
心の持ち様は大事なんだな。
あと、つくづくアメリカという国(というか日本が特別)は、Yes No をはっきり言わないといけない国である と感じた。
いい加減にYes と 言ってはいけない。
わからないなら、堂々と聞き返す。 ダメなものはダメ。
それで相手は 全く嫌な顔はしない。 逆に、いい加減な答えをしてしまうと、相手にも迷惑がかかることもある。
今まで、何度かアメリカ行ったけど、なんか今回は そのことを実感した。
それと アメリカの 懐の深さ を 改めて実感。
日本にいると、経済面、政治面だけしか新聞、ニュースを通して、その動き、状況を知ることができない。
しかし、実際 その地に足を踏み入れて 飛行機や車で移動してみると、
一つの国でくくれない異文化、雰囲気が分散している。
遠い昔、西洋から渡って、よくもこれだけ広大な土地を 一つの国にまとめたものである。
愛国心をいかに保つか 政治は相当苦慮したはずだ。
アンテロープキャニオンなどの美しい自然があるかと思えば、
ラスベガスみたいな人工的な街もある。
アメリカ人が 大らかな性格が多いのも頷ける。
アンテロープキャニオン
ラスベガス 夜景
親孝行も それなりに出来たみたいである。
妻の両親からは、「雅仁さんに嫁がせて、本当によかった」と言われてしまった。
最初は心配かけたかから(^^;)・・・
これも、「”在る”」の一つの事象なのか?
それなりに意義のあった異郷地での滞在だった。
こうやって それなりに感じる異国の旅が出来たのも、
社員の日頃の仕事のお蔭。
ありがたや、ありがたや。
さて、明日から 新たな気持ちで いろんな出来事に向き合っていこう。