今年2015年は、会社にとって大変厳しい一年だった。
予想以上に公共工事の発注が減り、受注に苦しんだ。
苦労して受注した工事も、思いのほか利益が上がらない状態となる。
去年までは連続して右肩上がりの受注で年越ししてきただけに、
そのギャップ、その不遇さに大きな気落ちをしながらの年の瀬となりそうだった・・・
そんな最中、普段あまりつけるのことないテレビのスイッチを押し、その画面で目にしたのが、
哈達河(ハタホ)開拓団の集団自決についてのドキュメンタリー、
そして「マッサン」の再放送で一馬の出征するシーンであった。
後者の出征に関するシーンは、これまでいくつものいろんな話で皆さん知っているのでここでの説明は割愛する。
前者は政府の要請で始まった満州の開拓。その開拓団の一つ哈達河(ハタホ)開拓団中央グループ
は、戦況悪化に伴い撤退を始めるものの、軍は開拓団を保護する余力がなく支援を受けることがないまま逃避行。
その中でソ連軍の戦車隊と武装した中国人暴徒集団に前後をはさまれて
身動きできなくなり、ついに全員集団自決の道をたどったのである。
「まず団長がピストルで頭部を撃ち抜き死んだ。
続いてあちこちで自殺が始まった。
銃を手にした男たちが、白い布で鉢巻きをしたり、目隠しした
わが妻、わが子を撃ち殺した。
短刀でわが子の胸を突き刺し自分も死んでいく母もいた。」
という。
そう、どんな経営環境に見舞われても、あの当時の戦禍での受難に比べればたいしたことはない。
今の環境下は、自分で工夫をすれば、まだなんとかなる可能性がいくつも残されている。
当時のあの状況下では、自分でどうすることもできない ただ宿命に従って自分の来るべき運命に身を委ねるしかなかった。
ある意味、今は幸せと言える。
乗り越えることが出来るし、乗り越えて後ろを振り返ったときに、
それは価値となる。
そう思うと 俄然元気が出てきた 年の瀬となった。
来年は やろう
恵まれている 今の 環境下で