中小企業の経営者にとって、最大の協力者とは
どのような人なのだろうか?
社内の右腕になるような番頭さんだったりするが、
一番はやはり身内ではなかろうか?
「経営と家族は分離」
これはものの本では、よく書かれていること。
しかし、私は中小企業(特に従業員が50名以下)の場合、
「経営と家族は一体」が真理ではないか と思っている。
経営を預かるようになって、特にそう思う。
プレイベートな空間(時空間だけでなく、心理的な空間も含めて)
が拘束される点を考えると、非常に窮屈な居心地であったりする。
それでは、なぜ経営者になるのか?
夢があるから。使命を感じるから。
中小企業は大方の割合で金融機関から借入をし
その保証人に社長がなっている。場合により、家などの資産を
担保に差し入れている。
万一のときは、責任を家族全員で背負うことになる。
家族よりも会社が優先せざるを得ないケースが多い。
だからこそ、家族の絆が大事になるし、絆が強くなる。
家族に、自分の夢や使命を理解してもらうことは、
難しい。特に子供は、大人にあってある程度社会がわかるように
なってからでないと無理。
でも、子供はついてくる。
なぜか?
それが、生まれてからの環境だからだ。
これは、そういう環境に育った人でないと、理解できないかも
知れないが。
ある会社の後継者の方(異業種)と食事した。
その会社は、妹の義弟、叔父、そして奥さんが、同じ
会社で働いているらしい。
いろんな局面で心底から支えられていることを十分自覚していた。
『安泰だな』と感じた。
このブログを当社の何人かの社員は見ているようだ。
この記事を見て、「自分達より、身内か?」と不平を洩らす
だろうか?
最近、自分が意識している以上に、自分のことを観てくれている
ことを感じる。今の業界が置かれている環境、そして経営資源。
社内におけるリスク管理は確かに大切で、その対策は必須である。
しかしながら、社員と円滑な信頼関係を構築することが何よりの
リスク管理対策だと、感じ始めている。
信頼し合っていれば、お互い我慢もできる。争いも起こらない。
その信頼関係を構築するには、日々の自分の行いでしかない。