ある工事の入札で、私は 当初試算よりも 高めの札(金額)で 応札した。
当初の札だと、赤字になるかもしれない危険性があった。
一方、受注しなかったら、技術者の配置予定する現場がなくなり、遊ばせてしまうことになる。
「受注して赤字」、「受注しなくて技術者が遊び」
この二つ相反するリスクを どう落ち着かせるか?
この決断をするのは、その組織のトップ一人である。
さて、結果は・・・
当社以外の応札業者のほとんどが、かなり低い札で応札して失格していた。
当社の予想した原価の読み方が、かなり甘かったのだろうか。
もっと時間をかけて詰めていれば、他社と同じように低い札でも、
十分利益は確保はできたのではないだろうか?
(十分な利益でなくとも、少なくとも赤字にならずに、技術者の配置はできた?)
ちなみに、当初予定していた札で応札していれば、当社は受注できていた。
しかしながら、結果は 別の業者が受注。
当初の札 +α くらいで応札していれば・・・ 後の祭り
すべては、 最終判断をする トップである 自分の責任。
右に行くか、左に行くか で 、その組織が向う方向性が正反対になることがある。
それだけに、社長の判断力の養成は 非常に大事である。
極論すると、社員と同じスケジュールで勤務しなくても、この判断力が的確に駆使できれば
その判断力養成のために、時間管理は自由であってもいい とさえ思う。
社員が働けるためのフィールドを作るには、社長の判断力が優れているかいないかに左右されるから。
判断力
状況の洞察力、先読み力、執念力、隙を作らない自分管理力
この重要さを改めて実感した。
誰もいなくなった 会社の事務所で 一人 自分の判断力不足 を後悔し、そして原因を
ぼーっと 分析していた。
今回、空いてしまった技術者は、他の現場の管理の補佐をしてもらい、
より高度な現場管理ができるように汗を流してもらうことにしよう。
彼の技術力をもって既存の現場の技術力がアップできれば、それもよし。
気持ちを切り替えて明日から臨みたい。