以前にも書いたが、このブログ 結構いろんな人が更新をチェックしていることが分かった。
「最近、更新していませんね」 「どうしたんですか?」と 予期しない人から声をかけられるから。
いろんな理由があるのだが、一番の理由は業績不振。
昨年度の公共工事のがた減り(都市部の皆さんは意外に思われるでしょうが、地方は本当に昨年度の公共予算は悲惨でした。本日の日経新聞でも建設業の業況天気は「晴れ」になっていたが、地方と都市部の乖離を改めて実感)で、受注激減。
私が社長を継いで13年目で初となる赤字計上となってしまった。
このところ好調だっただけに相当自分の中でショックで、
「受注産業は やはり経営に限界があるのかな・・・」と半ば自暴自棄的な精神状態になる手前まで来ていた。
「地方にとって必要な会社となる」といくら声高に叫んでみたところで、経営が安定しないでの発言は空虚な空事にしか聞こえない。
いろいろと 悶々とした気持ちが交錯している中で 9月に連載されていた日経新聞「私の履歴書」の言葉に目が留まった。
あの吉野家に再生の息吹を吹きかけ、見事に大きく飛躍させた人物・安倍修二さんの言葉。
厳密には創業者・松田瑞穂さんの言葉であるらしい。
「あった方が良い程度のものならない方が良い。 変えることを考える前に、何を変えてはいけないかを考えろ」
この言葉は 二つのことを意味している。
「あった方が良い会社なら 存在しなくてよい。無くてはならならい会社であるなら、存在を許される」
「何を変えなくてはならないか? なんていう程度の姿勢では生温い。会社は常に変わり続けねばならない。変わり続けることが当たり前。だから、当たり前でない 変えてはならないことだけを 注意すべし」
業績不振の原因は 外にあったのではない。
実は 内にこそ あった。
確かに よくよく考えてみれば このところ 好調な業績の下で手を付けなくてはならない変化への対応の遅れが結果として出たまで。
比較的資金的に余裕がある今の段階でそこに気付いたことは 幸いだったとも言える。
今回の経験は 今後の私の経営を考える上で、間違いなく宝となっていくに違いないし、そうしなければいけない。
具体的に どうする という案が即浮かんだわけではないが、
気持ちとして 何かすっきりした。
勇気づけれた言葉と言えば あと一つ。
娘が最近 いつの間にか 机に下の紙を置いていた。