〇有限会社エコロの件

株式会社内山建設の関連会社で 園芸用土・有機肥料の製造販売をしている有限会社エコロの話。
この会社は昨年度赤字を計上した。
昨年は前年比5%の増収だったが、もともとの低収益体質に加えて
生産管理体制が脆弱だったため自社生産キャパオーバーとなり、原価がかさみ赤字になってしまった。

年度当初は外部から幹部を登用して社内改革を任せていたが、
思惑のズレがあり正直うまく会社がまわっていなかった。
さすがに危機感を感じ自ら工場に足を運ぶ機会を増やし、ピーク時の4、5月は生産の手伝いや
工場内清掃を行ったりした。

一番の稼ぎ時である5月にコロナに影響で足踏み状態にはなったが、
昨年度の課題であった生産性も何とか軌道に乗り始め
加えて神風も吹いてくれ なんとか最終利益は大幅増益で黒字転換が出来そうである(R2年6月期)。

ただ収益体質の問題は抱えたままで不安定な状態にあることは変わりなく
この時期にこそ 会社の収益体質を見直し、新しい動きをつくろう!! と
社内の幹部4人が集まり いろんなデータを眺めながら 議論している。
社員は全員で9名。
近いうちに会社の強み弱みを若手、男女関係なく共有し、
あるべき方向性を共有する予定である。
まだ収益改善を体現していないが、敢えてここで社員の給与アップに着手することにした。
(それまでの待遇が 決して恵まれている状態でなかった)

新規の有望な顧客層の着手も準備が出来、これから なかなか面白い感じになってきた。
ここが正念場。
会社全体をいい方向に動かし始め、慣性の法則にのり いい軌道に乗せていければ
数年中止している私の報酬を復活できる日もそう遠くない かもしれない。

やはり 会社を変えるのは いいも悪いも 代表者 である。
体感している。

〇株式会社 ひむか農園

今年度に発足した農業生産法人。
当地日向市の特産物で、県も最近本格的にブランド化推進に着手した木酢「へべ酢」。
このへべ酢の生産を行うために立ち上げた会社である。

へべ酢は潜在需要が大きく大変魅力的な商材である。
 ただ、苗付けして収穫は5年後。
つまり、その間は無収益状態が続く。
30百万円内外の先行投資となる。
ビジネスとして5年後以降の展開を考えると十分採算がとれる事業とみているが
5年間の収入ゼロのリスクは決して小さくない。

でも とにかく 先を案じても 現状から抜け出すことはできない。

この新型コロナの影響で深刻な経営状態にある大手のサービス業の社長が
自らに言い聞かせている言葉をお聞きした。
あのダーウィンの言葉である。

この世に生き残る生き物は、
最も力の強いものか。
そうではない。

最も頭のいいものか。
そうでもない。

それは、変化に対応できる生き物である』

(一説では これはダーウィン本人の言葉ではないと言われているが
そんなことは どうでもいい。問題は その言い当てている”真理”である)

とにかく 自らが 新しい行動を起こすこと。

最近、やっと農場の造成工事が完成した。
あとは来年春の苗付けを待つ状態になった。
写真は 新会社設立時に地元の農業大学校を卒業し
新入社員で入社してくれた社員が 視察に来場された県の幹部の方々に
向けて話をしている様子。
当社の『地域にとってなくてはならない会社になる』という企業理念に
共感し、そしてその実際の取組みを見たいということで連日関係部署の
幹部の方々が来場いただいている。
新卒の社員が部長はじめ県の幹部の方々と直接話を出来る機会を持つことはそうない。
彼自身とてもいい経験になったと思うし、また気合が入ったはずだ。
もちろん会社の代表である私自身も 気を引き締めた。

この会社は 大手食品メーカーの責任あるポジションを経験して定年退職した社員と
新卒社員との2人が実質的な従事者。
2人とも 先行投資である状況を十二分に理解してくれ、
毎日一生懸命業務に励んでくれている。

こちらの会社も楽しみである。

 

〇内山建設

若手技術者の勉強会を不定期で開催している。
最近 開催が滞っていたが また動き出した。

新卒の土木、建築技術者だけでなく
それまで技能者として従事していて現場監督になりたいと転職してきた中途入社社員、
全く異業種から転職してきた女性技術者見習いの社員まで幅広い対象とした勉強会。
座学と 実践と 踏まえて 有意義な時間となったらしい。

こちらも なかなかいい動きとなってきた。